ウィカ ― オベロンの怒り
- 原題:
- WIKA
- 著者:
- オリヴィエ・ルドロワ(Olivier LEDROIT) トマス・デイ(Thomas DAY)
- 翻訳者:
- 原正人
- 本体価格:
- 1600+税
- 発売日:
- 2015/02/25
- ISBN-10:
- 4864104018
- ISBN-13:
- 978-4-86410-401-2
- 版型:
- A4変形、76ページ、フルカラー
内容紹介
三浦建太郎氏絶賛 !!
さすがネイティブ・ファンタジー。勉強になります!
フランスが誇るダークファンタジーの帝王オリヴィエ・ルドロワ見参!
目眩く人工楽園で繰り広げられる真夏の夜の“悪”夢
機械仕掛けの暗黒妖精譚
妖精物語×スチームパンク
遠い昔、人間たちの世界から遥か遠く離れた妖精王国。美しき妖精女王タイタニアは、妖精王国を統べるオーディンの息子オベロンに憎まれ、夫である公爵クレイモア・グリムとともに命を狙われる。
2人の間にはウィカという名の娘がいた。彼女もまた狼女ロウェナに襲われるが、忠臣ハギスの働きで、一命を取りとめ、強力な妖精の力を封印したまま、ある農夫に育てられることになる。
やがて、妖精王国は、オベロンの統治のもと、狂気と闇の時代に突入することになる。
13年後、成長したウィカが、王都アヴァロンに辿りつく。その地で、彼女は自らの生い立ちを知り、運命に翻弄されるまま、オベロンの軍勢と立ち向かうことになる――
著者紹介
作画
オリヴィエ・ルドロワOlivier LEDROIT
パリのデュペレ高等美術学院で2年間勉強したのち、イラストレーターを志す。
さまざまなゲーム雑誌のためにイラストを制作するが、BD原作者フロワドヴァルと出会うことで転機を迎える。共作した『Chroniques de la Lune noire(黒い月年代記)』はカルト的人気を博し、販売累計100万部以上の大ヒット作となった。
1997年、フィリップ・K・ディックの小説作品を原作に、短編『Ennemis mortels(不倶戴天)』を発表。ディックの世界は、ソレイユ社から刊行された『La Porte écarlate(深紅の扉)』のコンセプトにもインスピレーションを与えている。
その語、パット・ミルズを原作に迎え、『Requiem Chevalier Vampire(吸血騎士レクイエム)』(既刊11巻)を発表。この作品は、彼が愛してやまない象徴的表現や幻想的なもの、流血や血しぶきを描く格好の機会となった。オリヴィエ・ルドロワの原稿はすべて直接彩色が施され、絵画を思わせる豊かな量感や質感に特徴がある。
1990年代には、ヒロイック・ファンタジーやRPG、アングロ・サクソン系の新しいコミックスに魅了された作家たちが多くフランスでデビューしているが、彼はその代表格である。
ブルターニュ在住。
原作
トマス・デイThomas DAY
1971年パリ生まれ。SFおよびファンタジーの分野で活躍する小説家。
2002年以降、15作ほどの小説を発表している。代表作は『L’Instinct de l’équarrisseur(屠体解体本能)』と『Le Trône d’ébène(黒檀の玉座)』など。
2003年、『La Voie du Sabre(剣の道)』(グレナ社でBD化)で、優れたSF・ファンタジー作品に授与されるジュリア・ヴェルランジェ賞を受賞。作品に散りばめられた幻想的な要素と資料に裏づけられた想像力、センセーショナルな文体が特徴。
世界中を旅しており、東南アジアと北米のロッキー山脈、スコットランドをこよなく愛す。作家の仕事と並行して、大出版社のコレクション・ディレクターも務める。パリ在住。