最高の夏休み(6)― エニシダ荘
- 原題:
- Les Beaux Étés 6 - Les Genêts
- 著者:
- ジョルディ・ラフェーブル(Jordi Lafebre) ジドルー(Zidrou)
- 翻訳者:
- 原正人
- 本体価格:
- 600+税
- 発売日:
- 2023/04/08
- 版型:
- 57ページ
内容紹介
あの夏、忘れられない家族の想い出。
みんなが一年で一番楽しみにしているイベントは“夏のヴァカンス”。
だけど今年のヴァカンスはいつもとちょっと違う、切ないハプニングの連続だった。
ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。
今回語られるのは『最高の夏休み』第2巻の舞台となった1969年の翌年、1970年の夏休み。
旅のメンバーは前年と同じ、一家の大黒柱でバンド・デシネ作家のピエールと妻のマドレーヌ、長女のジュリー、次女のニコル、長男のルイの5人。もっとも今回は、2カ月後の出産を控えて、マドレーヌのお腹の中ですくすく成長している末っ子も一緒である。例によってピエールのせいで1週間も出発が遅れた一行は、マイカーに乗り込み、前年に訪れたマルセイユの入り江を目指すが、途中で事故に巻き込まれ……。
瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
「最高の夏休み」 のシリーズ作品
著者紹介
作画
ジョルディ・ラフェーブルJordi Lafevre
1979年、スペインのバルセロナ生まれ。バンド・デシネと美術を学んだのち、2001年にバンド・デシネ作家としてデビュー。スペインのさまざまな雑誌で作品を発表しているが、特にトニ・フロント原作で子供向けの雑誌『Mister K(ミスター・K)』に掲載された『Le Monde de Judy(ジュディの世界)』で知られる。
ベルギーの週刊誌『Spirou(スピルー)』にイラストを発表したことがきっかけで、ジドルーと知り合い、彼が原作を務めた作品集『La vieille dame qui n’avait jamais joué au tennis et autres nouvelles qui font du bien(テニスをしたことがなかった老婦人とその他の役に立つ話)』に参加。2010年には『リディ』をジドルーと共作し、注目を浴びる。2014年にも『風紀取締係』を共作。
そして、2015年9月には本作『最高の夏休み』の第1巻を発表した。フランスでは、2016年6月に第2巻、2017年6月に第3巻が発売されている。
原作
ジドルーZidrou
本名ブノワ・ドルジー(Benoît Drousie)。
1962年、ベルギーのブリュッセル生まれ。元々小学校の教師をしていたが、1990年代初頭に児童書作家・童謡作詞家に転身。1991年、ゴディの作画で『L’Élève Ducobu(少年デュコビュ)』を発表し、バンド・デシネ作家としての一歩を踏み出した。
これまでに子供向け、青少年向けのバンド・デシネを多く発表している。『La Peau de l’ours(熊の皮)』、『Lydie(リディ)』、『Folies Bergères(フォリー・ベルジェール)』、『La Mondaine(風紀取締係)』、『Les 3 Fruits(3つの果実)』など、大人向けの写実的で繊細な作品も多い。
最新作『最高の夏休み』はジョルディ・ラフェーブルとの共作。2015年9月に第1巻が発売されると、フランスで絶賛された。