ポルトガル

原題:
Portugal
著者:
シリル・ペドロサ(CYRIL PEDROSA)
翻訳者:
原正人
本体価格:
2400+税
発売日:
2023/06/08
版型:
258ページ
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内容紹介

ある中年男の自己回復の旅を、自伝的要素も盛り込みつつ、自由な筆致とみずみずしい色彩で描いたシリル・ペドロサの代表作ついに翻訳。
自分の居場所がわからなくなってしまった大人に送る物語。


人生は灰色。パリ郊外在住のバンド・デシネ作家シモン・ミューシャは、ここしばらくスランプに陥り、生きる意味を失ってしまっている。あるフェスティバルに招かれ、ポルトガルで数日間過ごすことになったシモンは、長らく忘れていたことを思い出す。幼少期にかいだ匂い、夏休みならではの笑い声、そして家族のぬくもり。どうして自分には根なし草だという感覚がつきまとっているのだろう。どうしてひと言も理解できないポルトガル語を耳にして、その響きにこんなにも心が揺さぶられるのだろう。その秘密はミューシャ家の来歴にあった……。
シモンは自ら蓋をした過去に向き合う旅に出ることで、進むべき道を再び見出す。はたして彼は、曇天の人生を抜け、雨上がりの空に虹を見上げることができるのか――。

著者紹介

作・画

シリル・ペドロサ

フランスの漫画《バンド・デシネ》の作家であるシリル・ペドロサのグラフィック分野における最初の経験は、ウォルト・ディズニー・フランス社において、長編アニメ『ヘラクレス』と『ノートルダムの鐘』のキャラクターの動画作成と関連したものでした。

その後、2004年までに、『Ring Circus/リング・サーカス』の最初の数巻をDelcourt社から発表し、2008年には『Trois ombres/3つの影』でアングレーム国際漫画祭《エッセンシャル》賞を獲得。2012年には、発想が枯渇したバンド・デシネ作家を巡る作品『Portugal/ポルトガル』が同漫画祭で観客賞を受賞。

2018年にDepuis社から刊行された最新作『L’âge d’or/黄金時代』は、ロクサーヌ・モレイユとのコラボレーションによる2部作の第1話で、フランスの大手書店チェーンFnacとラジオ局フランス・アンテールの共同による《BD Fnac-France Inter》賞を受賞。

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