時の鳥を求めて
- 原題:
- La Quête de l'oiseau du temps
- 著者:
- レジス・ロワゼル(Régis LOISEL) セルジュ・ル・タンドル(Serge LE TENDRE)
- 翻訳者:
- 原正人
- 本体価格:
- 2800+税
- 発売日:
- 2012/11/10
- ISBN-10:
- 4864102856
- ISBN-13:
- 978-4-86410-285-8
- 版型:
- B5版変、340 ページ、フルカラー
内容紹介
メビウス、エンキ・ビラル、フランソワ・スクイテンに続くBDの巨匠レジス・ロワゼルが放つフランス・ヒロイック・ファンタジーの起源にして最高傑作!フランスでカルト的な人気を誇るシリーズついに邦訳!
作品誕生を語った貴重なインタビュー収録!
呪われた神ラモールの復活を目前に控えアクバルの地に緊張が走る。魔術女王マラはいにしえの神々の魔術書をひもとき、再びラモールを封印する魔法を発見した。しかし、封印の魔法には長い時間が必要である。残された時間は少ない。マラは愛娘ペリースに、かつて恋人であった老雄ブラゴンと連れ立って、時間を止めることができるという時の鳥を探すよう命じる。
まずはラモールを封印するための巻貝を手に入れ、ついで時の鳥の居場所を探さなければならない。老雄ブラゴンは自らの娘でもあるかもしれないペリースと反目しつつも、ラモールの忌まわしき力を手に入れようと立ちはだかる魔術王たちを退けながら、アクバルを救うべく、苦難の旅を続ける…
メビウスやエンキ・ビラルの次世代を担う作家として、80年代バンド・デシネ界に台頭したレジス・ロワゼルの代表作がついに邦訳で登場!
アメリカ的なヒロイック・ファンタジーとは異なる新しい規範を提示し、フランスでのヒロイック・ファンタジー人気に火をつけた作品としても高く評価されている。
作品誕生秘話と当時のバンド・デシネの状況を語ったロング・インタビューも必読!
著者紹介
作画
レジス・ロワゼルRégis LOISEL
1951年、フランスのサン=メクサン=レコール生まれ。ジャン・ジロー(メビウス)とジャン=クロード・メジエールが教鞭を取っていたパリ第8大学でセルジュ・ル・タンドルと出会う。『時の鳥を求めて』で一躍人気作家の仲間入りをすると、1990年以降、JMバリーの原作をもとにした『Peter Pan(ピーター・パン)』(全6巻、1990‐2004)を発表。
2000年頃からは幼少時からの夢だったアニメやゲームの仕事にも関わるようになる。2003年に行われた第30回アングレーム国際漫画祭では、作家のキャリア全体を表して与えられるアングレーム市グランプリを受賞。名実ともにBD界の巨匠と認められた。
現在は、Jean-Louis Tripp(ジャン=ルイ・トリップ)を作画に迎え、1920年代のカナダ・ケベック州を舞台にした『Magasin général(食料雑貨店)』を執筆中。
原作
セルジュ・ル・タンドルSerge LE TENDRE
1946年、フランスのヴァンセンヌ生まれ。ジャン・ジロー(メビウス)とジャン=クロード・メジエールが教鞭を取っていたパリ第8大学でロワゼルと出会う。
1974年ごろからBD原作者として『Pilote(ピロット)』などで執筆を始める。1975年にはロワゼル作画で『時の鳥を求めて』のプロトタイプを『Imagine(イマジン)』という同人誌に掲載するも、連載は2回で終わってしまう。その後、さまざまな作画家とコンビを組み、『Fluide Glacial(フリュイド・グラシアル)』、『Métal Hurlant(メタル・ユルラン)』、『Circus(シルキュス)』といった雑誌に作品を掲載。
1982年からは再びロワゼルと組んで『Charlie Mensuel(月刊シャルリー)』誌に『時の鳥を求めて』を連載する。この作品で高い評価を獲得し、その後も継続的に作品を発表している。