ブラックサッド アマリロ
- 原題:
- BLACKSAD Amarillo
- 著者:
- フアンホ・ガルニド(Juanjo GUARNIDO) フアン・ディアス・カナレス(Juan DIAZ CANALES)
- 翻訳者:
- 大西愛子
- 本体価格:
- 1600+税
- 発売日:
- 2016/04/22
- ISBN-10:
- 4864104891
- ISBN-13:
- 978-4-86410-489-0
- 版型:
- A4、88ページ、フルカラー
内容紹介
ブラックサッド、ルート66を行く
ブラックサッドは落ち込んでいた。
逃避に最適なのは旅に出ること。
いざ、冒険満載の新たな世界へ……そして再会も
旅の行く末に再生はあるのか?
冷戦期のアメリカを舞台に活躍する孤高の黒猫探偵ブラックサッド。
ニューオーリンズでの事件を解決したブラックサッドは、相棒のウィークリーと別れ、しばらくは殺人とは無縁の仕事を探すことにして現地にとどまる。奇しくもそこに金持ちの男が現れ、空港から自宅まで自分の車を運んでくれないかと頼んでくる。二つ返事で引き受けたブラックサッドはその黄色いキャデラックに乗りルート66を走るが、途中ほんのわずかな隙にふたり組みの男たちに車を奪われてしまう。はたして、ブラックサッドは無事車を取り戻せるのか?
そして自動車泥棒のふたり組みとは何者なのか?
第3巻の「赤い魂」に登場した刑事も交えての逃走・追跡劇の結末は?
また新たに明かされるブラックサッドの過去と家族の秘密の一部
スペイン出身の作家フアンホ・ガルニドの人気ハードボイルド・バンド・デシネ『ブラックサッド』シリーズ第5巻!
タイトルの『アマリロ』は今回の舞台の地名だが、スペイン語の黄色という意味もあり、この巻のメインカラーを提示している。
本国では豪華版のみに掲載された『創作秘話 水彩物語』28ページも同時収録!
著者紹介
作画
フアンホ・ガルニドJuanjo Guarnido
1967年、スペイン・グラナダ生まれ。グラナダの美術学校で学んだ後、マドリッドに移り、あるアニメーション・スタジオでアニメーションの制作に関わる。そこで出会ったのが後に『ブラックサッド』の原作者となるフアン・ディアス・カナレスである。
1993 年にフランスに移住し、モントイユのウォルト・ディズニー・アニ メーション・フランスでアニメーターとしてスタジオが閉鎖されるまで働く。ディズニー・スタジオで関わった仕事としては、『ノー トルダムの鐘』の背景、『ヘラクレス』のハデスのアニメーション、 『ターザン』の豹のサボーとターザンの父の作画がある。2000年に フアン・ディアス・カナレス原作の『ブラックサッド 黒猫探偵』を発表。バンド・デシネの作画家としてほかには、 テレサ・ヴァレロ原作のシリーズ『Sorcelleries(魔法)』(全3巻)がある。また二人の原作者(スタルネルとボワスリー)と三人の作画家 (シャニョー:未来編担当、ブルニュ:現在編担当、ロラン:過去 担当)との共作作品『Voyageur(時の旅人)』ではシリーズを通して 表紙の作画を担当し、またその総括編である第13巻ではシナリオにも携わり、作画を担当している。
『ブラックサッド』シリーズはアングレーム国際漫画祭で、『ブラックサッド 極北の国』が2004年、 読者賞と最優秀作画賞を受賞、2006年に最優秀シリーズ賞を受賞している。2013年、『ブラックサッド 地獄と沈黙』がアメリカのアイズナー賞最優秀作画賞と最優秀国際作品賞を受賞。2015年、『ブラックサッド アマリロ』がアメリカのアイズナー賞国際作品賞を受賞。2019年にはアラン・エロルのシナリオで『Les Indes fourbes』を発表した。
原作
フアン・ディアス・カナレスJuan Diaz Canales
1972年、スペイン・マドリッド生まれ。幼いころからバンド・デシネやアニメーションに関心を持つ。18歳のとき、あるアニメーショ ン・スタジオに入り、そこで生涯の友となるフアンホ・ガルニドと知り合う。その後、ガルニドはフランスに向かい、カナレスはスペインに残るが、二人の友情は変わらない。カナレス原作、ガルニド作画のバンド・デシネ『ブラックサッド 黒猫探偵』が発表されるとたちまち大ヒットとなり、以来このシリーズは本作の第6巻まで刊行された。バンド・デシネの原作者としてほかにはガボールが作画担当で、フランス語で刊行された『Les Patriciens (パトリキ)』やホセ=ルイス・ムヌエラが作画担当で、スペイン語 で刊行された『Fraternity(友愛)』がある。
またカナレスはアニメーションのスタジオを立ち上げ、長編アニメの制作やテレビのアニメシリーズなどの制作にも関わっている。2015年にはユーゴ・ プラット原作の伝説的バンド・デシネ『コルト・マルテース』を20 年ぶりに復活させるべく新作の第13巻「真夜中の太陽の下(仮題)」のシナリオ(作画:ルーベン・ペジェヘーロ)を書き、高い評価を得て、引き続き第14巻の「エクアトリア」も手掛ける。2017年には自分のバンド・デシネ作品『Au Fil de l’eau(水の流れに)』を発表した。