ラルゴ・ウインチ【完全版】
- 原題:
- Largo Winch Le groupe W
- 著者:
- フィリップ・フランク(Philippe Francq) ジャン・ヴァン・アム(Jean Van Hamme)
- 翻訳者:
- 原正人
- 本体価格:
- 900+税
- 発売日:
- 2016/11/11
- 版型:
- A4、96ページ、フルカラー
内容紹介
ラルゴ・ウィンチは、26歳で100億ドルの資産を誇る企業グループ・Wグループを相続した。
型破りで、女好き、喧嘩っ早い彼を人々は“ブルージーンズの大富豪”と呼ぶ。
いつも信念を貫き、忠実な友に助けられ、この魅力的な主人公は多くの危機的状況の中で美しい女性たちに出会い、マフィアや詐欺師、億万長者たちと対峙して行く。
ラルゴは恋の冒険と同じ数ほど敵を作ってしまうが、決して慎重であることを忘れない。
不安定な世界の中で、正しい価値観を持ち続けることが大切であると承知しているから。
財界の世界的な大物、ネリオ・ウィンチが死んだ。その死は自殺と判断されたが、実はネリオが自分で演出しようとした最後だった。癌に侵され、余命いくばくかしか残っていなかったネリオは、企業内で不正を働いていた一人の社長に自分を殺害させ、劇的な死を遂げようと試みた。しかし、彼をビルの最上階から突き落とした犯人は、ネリオの操り人形であることを最後に拒絶し、グループを乗っ取ろうと企てるのであった・・・。ネリオが一代で築いた巨大企業グループ・Wグループの存続が危ぶまれるなか、彼が密かに養子をとっていたことが明らかになる。しかし、唯一の相続人であるその男、ラルゴ・ウィンチがネリオ死去の知らせを受ける前に、彼を始末しようとする何者かの罠が動き出す。グループの力により一度は難を逃れ、取締役社長に就任したラルゴだが、自分を嵌めようとした犯人をあぶり出すため、今度はラルゴが罠を仕掛ける。
壮大な景色の中で繰り広げられるアクション。陰謀や詐欺が織り成す金融トリック。世界中の大都市を舞台としたチェイス。毎回繰り出される斬新な筋書き。
フランス語版だけでも1千万部突破。1990年から20巻刊行。10篇の独立した物語を展開。毎回新たなストーリーを発表。2度の映画化で300万人以上の動員を記録。
著者紹介
作画
フィリップ・フランクPhilippe Francq
1961年、ブラッセル生まれ。1978年、当時クロード・ルナールとフランソワ・スクイテンが学部長を務めていたサン・リュック専門学校のバンド・デシネ科に入学する。
23歳で卒業し、エルジェスタジオで働き始める。ほどなくしてボブ・ド・モール原作の作品2巻を発表し、続いて「Leo Tomasini(レオ・トマシーニ)」2巻の制作を行った。ジャン・ヴァン・アムとの運命的な出会いにより、ラルゴ・ウィンチというキャラクターに息を吹き込むこととなる。
原作
ジャン・ヴァン・アムJean Van Hamme
1939年、ブラッセル生まれ。セールスエンジニアとして国際的に活躍した後、作家として暮らしていくことを選んだ。そこから彼はシリーズ作品の様々なジャンルに新たな息吹をもたらしていった。
次々とヒットを重ね、ロシンスキーとともに「Thorgal(トーガル)」シリーズを築き、ヴァンスと「XIII(トレーズ)」、ヴァレスと「Les Maitres de l'orge(麦の君主達)」、ドネヤーと「Wayne Shelton(ウェイン・シェルトン)」、エイモンドと「LadyS(レディーS)」を創り、現在「Blake et Mortimer(ブレークとモルティメール)」を引き継ぐ準備をしている。フィリップ・フランクとの出会いは1989年に遡り、ラルゴ・ウィンチという主人公を彼に託した。