ブラックサッド 極北の国

原題:
BLACKSAD Arctic Nation
著者:
フアンホ・ガルニド(Juanjo GUARNIDO) フアン・ディアス・カナレス(Juan DIAZ CANALES)
翻訳者:
大西愛子
本体価格:
1600+税
発売日:
2015/04/25
ISBN-10:
4864104077
ISBN-13:
978-4-86410-407-4
版型:
A4、88ページ、フルカラー
試し読み

内容紹介

ケダモノたちの人間喜劇。
黒猫探偵ブラックサッドの活躍を描くハードボイルド・シリーズ
第二作新装版!
白人至上主義が横行する町で起きた黒人少女失踪事件。
その裏に隠されたある悲劇の物語とは!?
極上の絵と胸打つストーリー。


1950年代のアメリカ。私立探偵ブラックサッドは、大都会の郊外の教師から奇妙な依頼を受ける。女子生徒のひとりが行方不明になったのに、母親から届けも出ていないと言う。調査に乗り出したブラックサッドは、《ザ・ライン》が住民の肌の色に基づく徹底的な差別主義に侵されていることを知る。少女誘拐事件の裏に隠された謎とは?
原作者フアン・ディアス・カナレスも「唯一無二の親友」と認めた相棒ウィークリーも本書で初登場。
『ブラックサッド 凍える少女』(2005年 早川書房)を改訳し、さらにBD創作秘話『水彩物語』と単行本未収録短編『天に唾を吐く』も同時収録!!!

著者紹介

作画

フアンホ・ガルニドJuanjo Guarnido

1967年、スペイン・グラナダ生まれ。グラナダの美術学校で学んだ後、マドリッドに移り、あるアニメーション・スタジオでアニメーションの制作に関わる。そこで出会ったのが後に『ブラックサッド』の原作者となるフアン・ディアス・カナレスである。

1993 年にフランスに移住し、モントイユのウォルト・ディズニー・アニ メーション・フランスでアニメーターとしてスタジオが閉鎖されるまで働く。ディズニー・スタジオで関わった仕事としては、『ノー トルダムの鐘』の背景、『ヘラクレス』のハデスのアニメーション、 『ターザン』の豹のサボーとターザンの父の作画がある。2000年に フアン・ディアス・カナレス原作の『ブラックサッド 黒猫探偵』を発表。バンド・デシネの作画家としてほかには、 テレサ・ヴァレロ原作のシリーズ『Sorcelleries(魔法)』(全3巻)がある。また二人の原作者(スタルネルとボワスリー)と三人の作画家 (シャニョー:未来編担当、ブルニュ:現在編担当、ロラン:過去 担当)との共作作品『Voyageur(時の旅人)』ではシリーズを通して 表紙の作画を担当し、またその総括編である第13巻ではシナリオにも携わり、作画を担当している。

『ブラックサッド』シリーズはアングレーム国際漫画祭で、『ブラックサッド 極北の国』が2004年、 読者賞と最優秀作画賞を受賞、2006年に最優秀シリーズ賞を受賞している。2013年、『ブラックサッド 地獄と沈黙』がアメリカのアイズナー賞最優秀作画賞と最優秀国際作品賞を受賞。2015年、『ブラックサッド アマリロ』がアメリカのアイズナー賞国際作品賞を受賞。2019年にはアラン・エロルのシナリオで『Les Indes fourbes』を発表した。

原作

フアン・ディアス・カナレスJuan Diaz Canales

1972年、スペイン・マドリッド生まれ。幼いころからバンド・デシネやアニメーションに関心を持つ。18歳のとき、あるアニメーショ ン・スタジオに入り、そこで生涯の友となるフアンホ・ガルニドと知り合う。その後、ガルニドはフランスに向かい、カナレスはスペインに残るが、二人の友情は変わらない。カナレス原作、ガルニド作画のバンド・デシネ『ブラックサッド 黒猫探偵』が発表されるとたちまち大ヒットとなり、以来このシリーズは本作の第6巻まで刊行された。バンド・デシネの原作者としてほかにはガボールが作画担当で、フランス語で刊行された『Les Patriciens (パトリキ)』やホセ=ルイス・ムヌエラが作画担当で、スペイン語 で刊行された『Fraternity(友愛)』がある。
またカナレスはアニメーションのスタジオを立ち上げ、長編アニメの制作やテレビのアニメシリーズなどの制作にも関わっている。2015年にはユーゴ・ プラット原作の伝説的バンド・デシネ『コルト・マルテース』を20 年ぶりに復活させるべく新作の第13巻「真夜中の太陽の下(仮題)」のシナリオ(作画:ルーベン・ペジェヘーロ)を書き、高い評価を得て、引き続き第14巻の「エクアトリア」も手掛ける。2017年には自分のバンド・デシネ作品『Au Fil de l’eau(水の流れに)』を発表した。

  • S_ラストマン
  • S_ユーロマンガ
TOP